O'ReillyによるWeb2.0におけるネット企業の条件

テクノロジー関連の出版社、米O'Reilly&AssociatesのCEOであるTim O'Reilly氏は、2004年にWeb 2.0に関する論文を発表していますが、その中でWeb 2.0に適応する企業の条件を以下のように説明しています。

  1. サービス提供者であること。パッケージソフトではなくサービス提供している
  2. データソースをコントロールする。Web 2.0はデータベースであり、そこにデータを提供できること。ユーザー数の拡大に応じてデータの価値が増す。
  3. ユーザーの無意識な参加を促す。ユーザーを信頼し、フィードバックを開発に反映させている。
  4. 集合知を利用する。ユーザー全体から得る情報をデータベース化している。
  5. Long Tailを理解している。ナノメディアやナノデータに収益依存している。
  6. プラットフォームを選ばない。PC、ケータイなどの複数プラットフォームでサービスを提供している。
  7. リッチで軽いAjaxLAMPなど、オープンソースを多用し、Mashupすることによって、再利用されやすい形式でサービスを提供している。

大事なことは7つをすべて網羅しているカバレッジよりも、垂直的にどれか一つでも飛び抜けてコミットしている企業の方がWeb 2.0的と言及していることです。これは注目すべき重要な指摘であると考えます。

参照元Web 2.0とは何か?